『ロマサガRS』キャラクター解説・評価「詩人」【ロマサガ リユニバース攻略】
キャラクター紹介
ロマンシングサガの3作品を通して登場するキャラクター。ミンストレルソングのみ見た目が異なる。ロマサガRSでは、1、2体目がミンストレルソングの姿、3体目は原作の姿で登場。ストーリー第1部では、主人公たちと距離を取り、物語の行く末を見守っていた。
実装日
1st 20/08/11 UltraDXガチャ
2nd 20/12/31 謹賀新年 Romancing祭
3rd 21/08/17 DESTINY8 Romancing祭 ITOKEN編
キャラクター雑感
最初にスタイルが実装されたときは衝撃的だった。ファスト全体バフ(攻撃&防御)とターン終了時の全体回復(極小)アビリティは、これまでと明らかに違っていた。誰もが詩人必須の未来が訪れることを疑わなかった。
しかし、バフはダメージ補正のみで、高難易度適正はそれほど高くないことが判明。必須級の強さではないが、当時少なかった複属性(打+陽)の全体攻撃を連発できたことで、育成周回ではかなり重宝される。
この時点では、ちょっと豪華な打陽の全体攻撃キャラという評価に落ちつく。限定キャラ1体のガチャだったせいか、ユーザーの所持率は低く、存在感は日ごとに薄れていった。
2体目の限定スタイルは、2021年の正月。年の初めを祝う、あでやかな出で立ちで登場。
新技の新年の音は待望の回復技。異常状態解除つきで、サポート能力が大幅にアップした。いにしえの人権キャラ"白薔薇姫"に近い性能ということもあり、人権サポーターへの期待が高まる。しかし、残り2つの技に目をむけると、その期待は霧散する。
骨砕き+は練達が実装された直後で目玉扱いにされていた技。単体攻撃のなかった詩人にとって念願の技だが、所詮は骨砕き。新年感もゼロなので、挙動や性能は同じでも技名を「鏡割り」にするなどこだわりを見せてほしかった。
富士落し撥(以下ナス)はバフ付きの全体打。巨大な茄子が降ってくる様子は実にシュール。2ターンの全体ダメージアップが魅力であり、さらに麻婆茄子(もしくは水なすのぬか漬け)が食べたくなる[確率特大]。ダメージと食欲がアップする複(腹)属性は、革命を起こしたといっても過言ではない。
ナスの問題点は、先制する必要があるにもかかわらず、詩人の素早さが平凡すぎること。体術キャラをはじめとする素早さの高いキャラとの相性は最悪。発動ターンのモラルアップが乗らなければ、その魅力は半減してしまう。麻婆茄子なら、麻婆がない茄子炒め。バファリンなら"やさしさ"がないただの頭痛薬である。2ターン分の効果を必ずフル活用させる必要はないが、そこをこだわらなければナスを使うメリットがなくなってしまう。
アビリティは火力アップと吸収のアタッカー仕様。とはいえ、単体の最大火力が骨砕き+のキャラを火力枠で使うはずがない。サポートでも同じ回復持ちの棍棒で託すアビリティのあるソフィアに劣ってしまう。
おめでたい雰囲気だけはNo.1かもしれないが、性能はどっちつかずで中途半端。迷走ここに極まれり。
3体目はDESTINY8コラボのITOKENガチャ。新技は単体スタンや全体眠りなど、状態異常付与に特化している。知力補正も高めで、まさに状態異常をするために生まれてきたようなスタイル。
しびれ音は打陽の単体攻撃でスタン付与。低BPの単体技が追加されて、継続的にダメージを与えられるようになった。精神ダウンを付与できるので、ダメージを与えながら状態異常の成功率も上げられる。
幻奏ララバイは全体眠り付与。これまで全体眠り付与はナップぐらいしかなく、高難易度で使えるキャラはほぼいなかった。稀少価値がきわめて高く、現状において詩人の最強の武器となる。今後は詩人の子守唄で高難易度のボスを永遠の眠りにつかせることも夢ではない。
どら鳴らし+は高威力の単体攻撃がなかった詩人にとって嬉しい追加。練達技が多いのは、配布スタイルがないキャラの運命なので受け入れるしかない。ここまで練達技が増えると、配布スタイルの詩人は絶望的な感じですね(´・ω・`)
3体目にしてようやく独自の武器を手に入れた詩人。長きベンチ生活の果てに、ようやく戦いのゴングが、銅鑼が、けたたましく鳴りひびく。
運用方法
はっきりいって高難易度の運用はきびしい。全体バフでステータスがアップしないのは致命的。育成周回の引率でも、中途半端な火力と素早さが足を引っ張る。メリットは複属性ぐらいなので、他のキャラで代用できる。使えなくはないが、使う必要もない。それが詩人の現状。
そんな強みのなかった詩人に、"全体眠り"という救いの手が差し伸べられた。状態異常の「眠り」は、初期からあまり手をつけられていない存在だった。3体目の詩人が実装されるまでは、眠りのエキスパートといえばファティーマぐらい。彼女も2年以上前のスタイル(しかもプラチナガチャ)なので、高難易度では荷が重すぎる。
新たな詩人は知力補正が高く、素早さ補正が高く、永続的に精神ダウンも付与できる。眠りは一度攻撃を与えると解除されるが、1ターンでも行動不能にできれば戦況は大きく変わる。状態異常パーティーの選択肢には欠かせない存在となった。
もっとも需要が高くなりそうなのが大連戦クエスト。敵の数や弱点がバラバラの連戦においては、ひとつの行動に特化したキャラだと事故が増えてしまう。詩人は単体・全体攻撃の切り替えが可能で、回復、状態異常回復、スタン、全体眠り、精神ダウンを行なえる。多種にわたるサポートやアシストを一人でこなせるキャラを入れることで、高火力アタッカーなど一芸に秀でたキャラを選びやすくなる。完全体の詩人であれば、まさにうってつけのクエストになるだろう。
まとめ
これまでは入手機会が少なかったこともあり、ごく一部のファンと山崎まさよしファン向けのマニアックな存在に過ぎなかった。本来担うべきポジションも聖王に奪われて途方に暮れていた。一念発起した詩人は、これまでのアコギ弾き語り系から神秘的なビジュアル系にイメージチェンジ。すると、新曲「幻奏ララバイ/しびれ音」がヒットしてようやくブレイクを果たした。
このままミリオンセラー歌手の仲間入りになるか、それとも一発屋で終わるか。
それは次の新曲次第。
周回評価
A
単体と全体共に打ループが可能。実装当初は数少ない複属性で、優秀な部類に入っていた。しかし、低BPの全体打、全体陽を持つキャラが増えるにつれて存在感は薄れていく。とどめは3ターン続けて高火力の全体打を撃てるゆきだるまが、2.5周年記念で配布。さらなるランクダウンを余儀なくされた。
8「詩人はお役ごめんなのだ!」
それでも3体目のスタイルは、撃破時全体BP+1回復のアビリティによる独自ムーブが可能。ただし、順番調整が難しく、全体BP+1を安定させづらいのは減点。
とりあえずナスはさっさと練達でファスト化しろ!
いえ、してください。よろしくお願いします<(_ _)>
高難易度評価
S
武装弦楽祭による全体ガードアップは虎穴陣なら有効。ステータスアップがないのでラピッドストリームの聖王率いる聖歌隊には入れない。眠り耐性とスタン耐性の低い敵が出るかどうかで評価は大きく変わる。
精神ダウンを永続的に入れられるため、状態異常のアシストであればかなり優秀な存在になった。東の悪しき魔女との相性は抜群で、高難易度のボスも今ごろ震えあがっていることだろう。
詩人は引くべき?
3体目のITOKENガチャスタイルだけで問題なし。1、2体目のスタイルは継承用で、持っていればやれることが増えるだけなので、無理に完全体を狙う必要はない。
単独のスタイルだけで性能を十分発揮できるため、ITOKENガチャスタイルのみ確実にゲットしよう。
※本記事は2021/8/28時点での内容です。
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