ゲームの呼水「ドンキーコングJR.」【ファミコン・攻略・裏技】

「親子の絆はマリオのヒゲよりも濃い」

「ドンキーコングJR.」を知る

 ファミコン版の「ドンキーコングJR.」はアーケードゲームの移植作品。1983年にファミコン本体と同時発売されたタイトルのひとつ。主人公のジュニアがパパを助けるためにカギを集めていくアクションゲーム。
 内容は全4面。4面クリア後は難易度が上昇して1面に戻る。

 難易度は1周目から3周目まではイージーモードで、4周目からアクションにスピード感が求められる。6周目(GAME Bは5周目)まで上昇したあとは固定になる。最高難易度でも鬼門と呼ばれるポイントはなく、慣れれば集中力が切れるまで何周でも続けられる。

 プレイ時間は1周につき2~3分。サクッと短時間で終わらせるもよし。限界に挑戦するもよし。集中力が続く時間=プレイ時間と考えれば、精神衛生的にも良好なゲームである。

「ドンキーコングJR.」を攻略する

 まずは画面の見方。右上にあるBONUSは残りタイムで、クリアすると残りタイムがそのままスコアになる。つまり早くクリアするほど多くのスコアを獲得できる。Jはジュニアの残機。Lは周回数。

基本テクニック

最初におぼえるのは、つたや鎖を使った移動の原則。

1本をつかむ(体が横を向いている状態):上るのが遅くなり、下りるのが速くなる。
2本をつかむ(体が正面を向いている状態):上るのが速くなり、下りるのが遅くなる。

 上るときは2本、下りるときは1本と覚えよう。この法則を使いこなせるようになるのが肝心。ミスの大半は、この仕組みを瞬時に活用できない場合が多い。この感覚に慣れるには鎖のみの4面がもっとも効率がよい。

1面

 画面最上段にあるカギの位置まで到達したらクリア。
 敵のスナップジョーは、赤色と青色の2種類がいる。青色はマリオから放たれると前進し続け、そのまま画面外に消えていく。赤色は一定の範囲をうろつく。
 落としたフルーツを当てると倒せる。ただし、赤色は倒しても、マリオがすぐに補充する。

2面

 画面最上段にあるカギの位置まで到達したらクリア。浮島や動く取っ手などギミックは多い。見た目にも楽しく、アクション性の高いステージ。
 敵のニットピッカーは一定の軌道を描いて飛び、一定間隔で卵を落としてくる。下降時のSEが距離によって変化し、絶妙のBGMになっている。ゴール地点のひもに摑まってしまえば、ニットピッカーにぶつかってもミスにはならない。
 スタート直後のジャンプボードを使えば、直接浮島に飛び乗れる。ただし、5周目からは浮島の移動範囲が短くなり、ジャンプボードから直接乗れるタイミングが減少する。それでもあまりシビアではなく、慣れれば簡単に乗れる。

3面

 画面最上段にあるカギの位置まで到達したらクリア。原始的なところから急に科学的なステージへと変わる。BGMのピコピコ音が耳に心地良い。
 敵のスパークは、赤色と青色の2種類。青色はマリオから放たれると、下方へ流れていき、画面外に消えていく。足場の底部にある“H"の位置で静止したり落下することがあるため、移動の際は常に意識しておく。赤色のスパークは足場をぐるぐると回っている。フルーツで倒すと復活しないので、倒すメリットは大きい。

4面

 全てのカギを押し上げてロックを解除するとクリア。
 敵はスナップジョーとニットピッカーの両方が出現する。スナップジョーは青色と赤色の2種類。青色は鎖を降りるとそのまま画面外へ消えていく。赤色は鎖の末端に到達するとUターンする。赤色はフルーツで倒しても、マリオがすぐに新たな赤色を投入してくる。ニットピッカーはカラスの姿で登場。5周目以降は最下層にも飛んでくるようになり、安全地帯がなくなる。
 スナップジョーとニットピッカーを同時に気をつけながらの操作は、判断に迫られる状況が少なくない。それでも理不尽な部分がないため、エキサイティングなアクションを堪能できる。

「ドンキーコングJR.」を楽しむ

裏技

腕折れジュニア

 2面の中央にある移動する取っ手(左側)につかまる。左に手を伸ばした状態にして、伸ばした手が鎖に触れているときに十字キーの上を長めに押す。すると、ジュニアが震えながら見た目が変化していく。タイミングよく十字キーを離すと、折れた腕を手にして目を見開いたジュニアになる
 専用グラフィックが用意されているので、バグではなく意図的に仕込まれたものであることが分かる。裏技がなかった時代に、この遊び心を入れた任天堂の姿勢は恐れ入る。”遊びをクリエイトする”とはこういうことなのかもしれない。

ミッション

 ただ周回するだけでは、どうしても物足りなさを感じてしまう。エンディングが存在しないゲームをどうやって楽しめばいいのか分からないという声も少なからずあるだろう。そこで、独断と偏見によるクリアのボーダーラインを設けてみた。

 L(周回数):6以上(GAME Bなら5以上)

 スコアは個人差が大きすぎるので、難易度固定まで達成できればクリアという形にした。最高難易度がそれほど難しくないため、集中力が切れるまでずっと続けてプレイできるのが本作の魅力。「ドンキーコング」よりも面数が多いので飽きがこない。

 スコアに関しての小ネタをひとつ。フルーツを敵にぶつけたときのスコアは、連続して倒すと増えていく。

 1体目:800点
 2体目:1200点
 3体目以降:1600点

 複数の敵を倒せる状況は限られるが、期待値が高いのは、5周目以降の3面。上部からフルーツを落とせば、連続でヒットすることが多い。一個のフルーツで敵をどれだけ倒せるかの限界に挑戦してみるのも面白い。

まとめ

 「ドンキーコング」より遊びやすくなり、ステージが増えてアクションやギミックも多彩になった。完成度が高くなった分、バグを利用した裏技やテクニックがないのは少し物足りなさを感じる。
 心地よい難易度のアクションを、何も考えずにひたすら楽しむならうってつけのタイトル。