『機動戦士ガンダム 水星の魔女』感想 第2話 呪いのモビルスーツ

2022年11月23日

あらすじ

 決闘に勝利したスレッタだが、協約で凍結されているガンダムに乗っていたことを理由に拘束されてしまう。さらにエアリアルを開発したシン・セー開発公社に対し、審問会が開かれることになった。
 ミオリネは父デリングの独善的な行動に嫌気がさしていた。そこへ以前地球へ逃亡する手助けを頼んだ組織と接触。再び地球への逃亡を図る。
 シン・セー開発公社のCEOを務めるプロスペラが審問会に呼ばれた。プロスペラはエアリアルがガンダムではないことを主張したが、デリングはガンダムと判断してエアリアルの廃棄を決定する。その直後、ミオリネが審問会へ乱入。勝てばスレッタを自分の婚約者として認めることを条件に決闘を求めた。自身の退学と強引な婚約者を賭けてスレッタは再び決闘の舞台に立つ。

感想

 初OP。YOASOBIの独特な曲調がアニメーションと融合している。曲終わりのタイトルが出る場面でスレッタとミオリネの二人が回るシーンはどう考えても少女革命しているので、やっぱりネタじゃなくて意図的なんだと理解した。

 学食のシーンでは学園内における格差が描かれている。ここではスペーシアンにとってアーシアン(地球人)が差別を受けている。これまでのガンダム作品ではスペースノイドが地球から追いやられた人類という印象を受けるが、本作では地球人の方が見下されている。地球がどういう位置づけなのかは分からないが、ミオリネが逃亡先に選ぶぐらいなので行き来に難があるわけではなさそう。

 独房のスレッタに食事を届けるエラン。今は恋愛感情が無くとも、いずれは感情が移る可能性もある。ミオリネにとって最大のライバルとなるかもしれない。それにしても彼の語る「魔女」の意味が具体的に語られないのは歯がゆい。

 仮面枠はまさかのはh……もといシン・セー開発公社のCEO。別にガンダム=仮面キャラではないはずだが、何故か最近の作品では必ず枠が用意されている。本作の仮面はこれまで以上に華麗であり戦闘もこなせそう。ロケットパンチも標準装備だし。

 気になったのはデリングのブレ方。あれだけ傍若無人な振る舞いで君臨しているのに、娘と幹部の助言であっさり自分の意見を曲げるとは思わなかった。ミオリネも悪態を吐いて反抗しまくりだから、威厳がどんどん崩れていく。現状において最高の権力者なのだから、もう少し我を通してほしい。ドレイク・ルフトを見習え。

 ミオリネさんは言葉遣いがお下品すぎるので、淑女としての再教育が必要ですね。愛情をトマトにしか注げなくなったのは可哀想だけれど、スレッタに関しては心を開きつつある。もしかしたら髪が赤いからトマトに見えているだけかもしれない