『機動戦士ガンダム 水星の魔女』感想 第3話 グエルのプライド
あらすじ
スレッタは学園での「やりたいことリスト」を作っていた。少しずつそのリストを叶えていこうとするが、ミオリネに鼻で笑われる。
決闘委員会に呼ばれて再びグエルと決闘することになったスレッタ。名誉挽回のチャンスをもらったグエルだったが、オートマチック操作の新型のモビルスーツに愕然とする。あくまで勝利は父親ヴィムの面子を保つためであり、グエルに対する信頼など欠片もなかった。
突如スプリンクラーが動作してエアリアルのビームを減衰させてしまう。不正に気付いたミオリネがスプリンクラーを止めるとスレッタは反撃を開始。グエルは自らの意思で最後の抵抗を見せるが、スレッタのエアリアルの前に再び敗れた。
グエルは敗れてなお自分を称えてくれたスレッタに対し、その場で求婚を迫った。
感想
決闘が正々堂々ではないとはいえ、ここまで露骨に介入すると逆に清々しさすら感じる。ここまでされても勝てないグエルはパイロット適正がかなり平凡なのだろう。最後の巻き返しも実力というよりヤケクソの攻撃で気圧されただけに思える。実際に初戦はあっさり負けてるわけで。
エアリアルの高性能っぷりは間違いないが、今のところ比較対象がグエル先輩のみなので実はよく分からない。本当のライバルの出現はまだ先の話になりそう。
グエルは自分本位に見えて意外とスレッタの言葉に耳を傾けている。本当にプライドが高ければ、自分を負かした相手と口も利きたくないはず。ミオリネもそうだったが、スレッタは怒らせた相手を最終的に自分を好きにさせる天才なのかもしれない。
スレッタの「やりたいことリスト」は、ありきたりのことばかりだがスレッタにとっては大事なこと。ガンダムの主人公が友達をあだ名で呼んだりデートしたりするのを夢見ているのは新たな時代の風を感じる。そよ風並の緩さだけど。
早速あだ名呼びを実践するがミオリネに秒で却下される。そもそもスレッタとミオリネはお友達なのだろうか。結婚相手の第一候補なだけで知り合ったばかりの学友に過ぎない。現状の関係性が異常なだけかもしれない。そもそも決闘制度がややこしさの元凶なので、ダブスタクソ親父が悪いという結論に至る。
興味深いのは登場人物のほとんどが親子関係にあること。これだけ同じような設定にしたのは少し画一的すぎるのではないか。それと、こんなに早く仮面を脱いじゃダメですよお母さん。これが若さか……。
グエルがスレッタに堕とされたことで、パイロットとしてのライバルが早くも脱落。このまま学園ハーレム物語になるのか、それともやりたいことリストを着々と叶えていくスレッタちゃんの学園モノになるのか。
スレッタの今後は、やはり手綱を握るミオミオ次第。グエグエは知らん。
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